Skip to Navigation
Skip to Content
カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
最新カーナビ徹底ガイド!カーナビLabo
トップページ
>
にっぽん漁港紀行
> 第13話
第13話 関西 兵庫県たつの市〜岡山県倉敷市〜香川県高松市
アナゴ、シャコ、ワタリガニ、下津井ダコ舞い踊る播磨灘。
■嗅覚で探し当てた室津漁港、煮アナゴの旨さよ!
※画像をクリックすると拡大画像とキャプションがご覧になれます。
瀬戸内海は播磨灘に浮かぶ家島諸島の「坊勢島」から連絡船のラピート桂に乗ってまた姫路港へ帰った。坊勢港発6:55は、朝一番の出発便である。姫路港までの所要時間は約25分。港の駐車場に止めてあった車を出し、西回りで播磨灘を周遊してみる。
この辺りの海岸線は入り江が多いせいなのか複雑で、港から一旦国道にもどって再び海岸線を目指す。ほどなく「御津町(みつちょう)」に入ると、のたりとした瀬戸内の海が左手前方に広がる。
クルマのナビよりも、漁港を探す嗅覚だけを頼りに漁港を探す。と、やがてなつかしい魚の匂いが風にのってきた。匂いの元を辿っていくと、そこが播州「室津漁港」だった。
漁港の朝は、みな走り回るほどの大忙し。漁船が帰ってくるとすぐさま港に水揚げで、女衆が操るリヤカーが走る、走る。女衆?
「室津はね、岸壁からあっちの海は男の世界。陸に上がったら女の世界なの!」
おっとぉ、それで女性が多いのか。男は魚を捕ってくれば仕事はおしまい。女は父ちゃんが捕ってきた魚を市場で高く売るために必死なのである。うごめくアナゴを素早く包丁で割いて箱に並べる。これも少しでも魚を高く売る努力である。
カラーンカラーン。漁協職員の競り人が振る鐘の音が響くと、仲卸人たちが競り台に集まってきた。母ちゃんが引く魚満載のリヤカーが、それぞれ順番を待つように競り台に向かって並ぶ。
「○×▽◇・・・!」。競り人の言語は、どこの市場も難解だ。怒鳴るようであり、歌うようでもあり、しばらく見とれて外に出るとそこは魚の直売所で、近所のオバチャンたちの人だかり。
いい匂いがして近づけば、大鍋にアナゴを煮ている。…いや、白焼きにしたアナゴを大鍋のタレに浸しての「立ち食い処」じゃないか。
早速1本300円でいただいただけば、関東で食べ慣れた食感とは違ってなんだかごわごわした感じ。それでも甘辛のタレにつられるように噛みしめると、瀬戸内のアナゴはその芯から旨味をじわっと滲ませてくるのだった。思いがけずに、魚市場の裏手で甘辛のアナゴに舌鼓。いいなぁ、これだから漁港めぐりは止められない。
娘とリヤカーを引いていたお母ちゃんが、魚を積んだまま帰ろうとしていた。
「食堂をやってんのよ。店を開けないと、漁師たちの朝定食に間に合わないの」
「えぇっ? 食堂って、そういえばオレもまだ朝飯食ってない…」
漁港からだらだらと坂を上ると、そこにお食事処「福」はあった。
早速出された料理は、息子たちが捕ってきたというシャコと、ワタリガニのケジャン風味。まさに捕れたばかりの瞬間料理である。
ケジャンとは生のワタリガニを独特の唐辛子味噌で合える料理。今海から揚がったばかりのワタリガニのとろっとした甘味に辛さが絡み、一緒にむしゃぶり尽くす醍醐味は何にも例えようがない。
お任せで、腹一杯食べて1500円。朝飯というより、酒のさかなあるである。これは、近くに宿をとって、じっくりと「室津の魚」を味わうべきだった。
お食事処「福」:兵庫県たつの市御津町室津615 Tel:079-324-0612
■下津井ダコは醤油より塩が合う!
室津漁港を後にして、西へと進めば岡山県だ。途中の「赤穂の塩」や日生町は漁港市場「五味の市」に誘われてみるも、漁港めぐりの旅人にとっては特筆するものなし。かつては川魚漁師がいたという児島湖も堰止められてしまって、町並みも時代から取り残されたように寂しく感じる。
クルマはそのまま瀬戸大橋のたもとまで来てしまった。岡山では何も発見できなかったか…と思いきや、鷲羽山の真下あたり、つまり瀬戸大橋の真下に漁港らしきを発見。だらだらと道を下っていったそこは「下津井漁港」だった。
下津井は昔の回船問屋町で、趣のあるどっしりとした家並みが続いていた。そこを通り過ぎると漁港があって、「有限会社亀林魚市場」とある。どっかりと腰を下ろしたオバチャンに漁港の中に見える生け簀のことを尋ねると、タコが入っていると言う。
「下津井ダコっちゅうて、有名やんか。捕ってきて生け簀に入れとんのや」
「えっ、見せてくれる?」
海に設置された生け簀を覗いてビックリ! マダコがうじゃうじゃと生け簀の網にはり付き、あるものは泳ぎ、あるものは重なり合っているなんだか「下津井ダコ」が他と違う、特別なマダコに思えてきて食指が動く。
買えるの? と聞けば、売ってるじゃけぇ! となり、1.3kgを3500円で買い求める。
辿り着いた宿で、早速厨房を借りて茹でダコに。身を食べやすいように波形に切るのが、タコ刺しの基本だ。塩コショウでも旨いでぇ、の言葉通り。下津井ダコは甘味が強く、いさぎよく噛み切れる肉質は地ダコならでは。新鮮な甘味はワサビ醤油よりもやはり塩に合い、酒にもよく合うのであった。
「有限会社亀林魚市場」:岡山県倉敷市下津井1丁目11-6 Tel:086-479-9118
翌朝は、思い残すことなく瀬戸大橋を渡る。風光明媚な長い橋を渡りきると、四国は香川県だ。
高松市街で腹が減ると、名物の「讃岐うどん」が頭から離れなくなった。どこぞに旨そうな店はないものかと国道を走れば、あった。
手打ちうどん「かすが町市場」はどことなくファミレス風なのだが、広い店内は活気に溢れている。システムがよくわからぬままに人の列に並べば、幾種類もあるトッピングの中からいくつかを選び、最後に釜揚げうどんを自分で湯通しする仕組みだった。
ここはしごくシンプルに決めてみれば、300円でおつりがくる。本場の讃岐うどんは、本場と思わなければ「普通」であって特筆することはなかった。しかし、客のほとんどは地元人。讃岐の人は、うどん好きなんだなぁ。
手打ちうどん「かすが町市場」:香川県高松市春日町442 Tel:087-843-9414
ページトップへ
マガジン
カーナビ徹底ガイドが
リニューアルしました!
ホリデーオートDIGI
好評発売中!
このサイトの主なコンテンツ
その他のコンテンツ
ユーティリティ
個人情報ポリシー
著作権等について
お問い合わせ