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カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
最新カーナビ徹底ガイド!カーナビLabo
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> カーナビ20年史
どこにいても自分の位置がわかるシステム。映画や空想の世界では古くから存在したが、それが実現したのは実はつい十数年前のこと。CD-ROMに記録した地図が実用になってから今年でちょうど20年。その歴史を遡ってみよう。
とても今じゃ考えられないが、最初に電子地図をディスプレイに表示させたクラウンは、奥行きの短いブラウン管を搭載してここにスクロールできる地図を表示してみせた。その表示が正確にできたかどうかはともかく、自車マークが地図上に表示され、その上を自車が動くのを見ただけでそこからは無限に広がる“未来”を感じさせてくれた。
それから20年。カーナビは驚くほど高性能化し、そして想像もしていなかった高機能を備えるまでに大きく成長した。その市場は日本だけでも年間400万台! 世界をリードするカーナビ先進国として日本は揺るぎない地位を獲得したのだ。これから先、カーナビはどう進化していくのか、それを占う意味でもカーナビの歴史をたどることは重要だ。そんなカーナビの20年を振り返る。
そもそもカーナビの歴史は、自車位置を地図上に正しく表示することから始まった。「現在地が常にわかっていれば道に迷うことはない。」この発想を原点にカーナビ開発の歴史はスタートしているのだ。しかし、今でこそ当たり前のこの技術さえ当時は困難を極めたようである。
現在位置表示として、当時よく使われたのが地磁気センサーと車速パルスを組み合わせたものだ。これは自律航法の一種だが、これは平面上でのクルマの動きや前後の移動について力を発揮していた。しかし、絶対位置の測定はできないことから、たとえばフェリーから降りたら自車位置を設定し直さないといけなかった。だからこそ、GPSカーナビが1990年に登場した時はその便利さに感激したことを覚えている。
最初にGPSを使ったカーナビとなったのは、純正ナビではマツダのユーノス・コスモ。三菱電機製ナビでナビ研フォーマットの原型ともなった地図を使っていた。市販ナビではパイオニアがAVIC‐1として発売。地図のスクロール機能はなかったが、地図をエンターテインメントとして捉えた画期的な製品だった。ただ、この頃はGPS衛星の数が十分に揃っていない時期で、時間帯によっては正しい位置を表示できなかったこともあった。今から思えば笑い話だが、当時は壊れてしまったのかと勘違いし、悩んだものだった。
ところでCD‐ROMに収録したカーナビを最初に用意したのは87年のトヨタ・クラウンだったが、実はこの技術はその後ホンダが特許として取得していた。ホンダは81年にジャイロケーターによるカーナビをアコードに搭載して話題を呼んだが、90年にCD‐ROMを使ったナビゲーションについての特許を取得。これが現在のカーナビの基礎を作り出したとも言える。
市販ナビを世に普及させた立役者といえば、4型モニターとナビ本体、そしてワイヤレスリモコンを組み合わせたソニーのNVX‐F10が思い出される。当時の大卒新入社員がもらう月収に相当する21万円の値付けを行ない、爆発的な大ヒットを記録することに成功したのだ。
その一方で、価格に糸目を付けずカーナビの最高峰を目指した“プレステージナビ”と称したモデルが松下より発売されたのも93年のこと。その価格はモニター別でなんと59万8000円もした。しかし、当時としては貴重な自動経路探索機能を備え、自車位置測位も航空機などに使用される高価な光ファイバーケーブルを使ったジャイロを採用するなど、圧倒的な高性能を誇った。
そしてこの頃から続々とカーナビを手掛けるメーカーが参入。今は市場から撤退しているNECや東芝、JVCが参入したのもこの頃だ。
1995年頃になると自動ルート探索の標準機能化が進む。この対応で明暗を分けたのがアルパインとソニー。ソニーはあくまで”電子マップ“としての立場を崩さず、自動ルート探索機能の搭載には消極的だった。そんな中でアイシンAWの技術を導入してこの機能を搭載したアルパインの『055シリーズ』が爆発的にヒット。F10で大成功を収めたソニーは、この時を境に一気にシェアを失ってしまう。
ポータブル市場では松下(旧九州松下電製器)が94年に、95年に三洋が『ゴリラ』シリーズで参入。そのコンセプトのわかりやすさは多くのユーザーに支持されている。
そしていよいよ時代は高機能・高性能化の時代に入っていく。97年に登場したDVDナビは、それまでのカーナビの概念を超える実力を発揮。パイオニアと松下がほぼ同時期に製品を発売し、互いにその優位性を譲らなかったのは記憶に新しい。その中で松下はモニターのVGA化で先行。対するパイオニアは3Dジャイロをいち早く搭載することで圧倒的な測位精度の高さを謳った。
2001年にはパイオニアがHDD化を実現。HDDをオーディオとして使い、コアユニットを脱着可能とするなど、次世代のカーナビにふさわしい新発想を携えての登場となった。HDDナビはそれを機に相次いで各社から発売され、今や全体の6割のシェアをHDDナビが占めるようになっている。
さらに02年にはパイオニアが通信ユニットを一体化した『AirNAVI』を発売し、市販テレマティクスナビの先駆けとなった。時代は単なるナビゲーションから情報端末としての新たな役割をナビゲーションに求めていると言っていいだろう。
1981
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元祖カーナビ
ホンダ・エレクトロ・ジャイロケーター
1987
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CD-ROMに
地図を収録!
トヨタ クラウン CD
インフォメーション
1990
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GPS搭載の
市販ナビ第1号
カロッツエリア AVIC-1
発売当時の価格:35万円(モニター別)
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GPS搭載の
純正ナビも初登場
ユーノス コスモ
1993
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低価格を武器に
市場を席巻
ソニー NVX-F10
発売当時の価格:21万円
1994
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モニター一体の
ポータブルナビ登場
パナソニックKX-GA3
発売当時の価格:22万8000円
1995
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ゴリラの初代は
3.3インチ
サンヨー NV-P1
発売当時の価格:14万9800円
1996
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10年前にHDDや
通信機能を搭載
MIUT MU-2000S
発売当時の価格:24万3000円
1997
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DVD-ROM採用。
大容量化が始まる
カロッツエリア
AVIC-D909
発売当時の価格:23万円(モニター別)
1999
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データベースを強化、検索機能が向上
アルパイン
NV7-N077V
発売当時の価格:29万8000円
2000
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ワイドVGAモニター
の表現力に脱帽
パナソニック
CN-DV3300GWD
発売当時の価格:31万4000円
2001
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圧倒的な速さ。HDDの時代が到来
カロッツェリア
AVIC-XH07V
発売当時の価格:31万5000円
2002
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最新地図を通信で
ダウンロード。
カロッツェリア AVIC-T1
発売当時の価格:20万7200円(ボーナス一括)
2004
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パソコンとつなぐ
マルチなナビ
ソニー NV-XYZ77
発売当時の価格:オープン価格
2005
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運転席でナビ、
助手席でTV
イクリプス
AVN7905HD
発売当時の価格:31万5000円
carrozzeria
AVIC-1
XANAVI
XA-N1
MITSUBISHI
CU-5600
TOYOTA
ウィンダムに搭載
1990
1995
1996
1996
・バードビュー
・2画面表示
・16:9ワイド画面
元祖市販ナビの地図はこんなにもシンプル。縮尺も詳細スケールで4万分の1相当とかなり広域なものだった。とはいえ、何もしなくても自車位置が表示されるのは驚きだった。
平面の地図に奥行き感を持たせたのがバードビュー。自車位置周辺を詳しく見せつつ進行方向の様子を描き出すので、目的地の方向を確認しながら安全に走ることが可能になった。
ひとつの画面に1枚の地図。そんな常識を打ち破って登場したのが2画面表示。広域と詳細を同時に表示することで、ルート全体の状況と自車位置周辺を同時に確認できた。
ほぼ時を同じくして登場したのが16:9のワイド画面。画面に表示する情報を増やすとともに交差点拡大図などを見やすくしたが、同時にCD-ROMに記録できる情報量に限界が見えた。
Panasonic
CN-DV2000D
ECLIPSE
AVN9902HD
SONY
NV-XYZ77
1996
1998
2002
・バーチャルシティマップ
・IKONOS衛星画像
・モーションストリートガイド
容量に余裕のあるDVDだからこそ可能になったバーチャルシティマップ。いわゆるロードマップと同じような表示は、これまでのカーナビとは異なる景色を見せてくれた。
衛星写真や航空写真をベースにした地図も登場。見た目の美しさやリアルさではこれまでの地図を遥かに凌ぐが、データ容量が増えるためHDD化なくしては実現不可能だった。
ついに登場したリアルな動画による案内。秒間4コマのためスムーズさには欠けるものの、実写をベースに描き起こされた3DCGの美しさは思わず画面に見入ってしまうほど。
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