カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
最新カーナビ徹底ガイド!カーナビLabo

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ホントに使えるの? 携帯電話のナビを試す!

 何が驚くって、最近の携帯電話の高機能ぶり! 地上デジタル放送が見られたり、電子マネー機能が備わったり、そしてGPSレシーバー付きの機種に至ってはナビ機能まで使えるのだ。携帯電話の機能集約はいったいどこまで進むのだろうか!?
 そんな中でカーナビLaboが注目するのは、やはりナビ機能。auの携帯電話には早くからこの機能が備わっていたけれど、ドコモはあまり積極的ではなかった。ところが、総務省が携帯電話にGPS機能の搭載を求めるや、ついにドコモが動いた。最新の903iのメインシリーズにGPS機能を標準搭載したのだ。この動きに敏感に反応したのが地図メーカーだ。ゼンリンデータコムやインクリメントPが相次いで対応アプリケーションのサービスをスタートしたのである。そこで、今回はドコモのP903iシリーズで使える携帯ナビの最新アプリケーション2つをレポートする。

 ゼンリンデータコム 『ゼンリン家地図+ナビ』

交差点で表示される3D拡大図。周辺にある建物や車線ガイドまでをリアルに表示しているのには驚き!   モードを切り替えることで、分岐点リストを表示することができる。先の分岐点情報が把握できるので便利だ。
 
クルマを使った探索ではタクシーを使った場合のおおよその料金を表示。「ナビ」を選ぶとすぐにルート案内が開始される。   目的地を検索するメニュー。必要に応じて多彩なカテゴリーから選べるのは、カーナビを使うのとほとんど同じ感覚だ。
 
   
測位は1秒ごとに1回。1秒当たり5〜7回行なっているカーナビに比べると、精度では劣るが、実用上は十分なレベルにある。    
 クルマだけでなく、鉄道や徒歩までも含めた様々な移動シーンで道案内してくれることが、『ゼンリン家地図+ナビ』の最大のポイント。メニューには、「自動車ナビ」「歩行者ナビ」「乗り換えナビ」の3つのモードが用意されている。「自動車ナビ」と「歩行者ナビ」はタクシーを使った場合のおおよその料金と所要時間を表示。「乗り換えナビ」で鉄道を使った場合は徒歩による所要時間も加味され、自動車→鉄道、鉄道→徒歩といった複数の交通機関を組み合わせて結果を出してくれる。各交通手段ごとの方法や所要時間情報を一覧で見られるので、目的地まで最も効率の良い交通手段が簡単にわかるというわけだ。
  でも、やはり気になるのはクルマで使った場合の機能。地図上にルートを引いて、分岐点に近づくと交差点拡大図を表示するのはほとんどカーナビと同じ。カーナビでもおなじみの3D拡大図まで出てくる。車線ガイドや周囲にある建物も表示するリアルさで、高速道路上でも分岐点の状況をリアルに表示する。しかもリアルタイムの交通情報としてVICSが採り入れられていて、渋滞情報を考慮した経路探索ができるのもありがたい。
  また、周辺検索もユニークで、「ひまつぶし」というカテゴリーが用意されている。これは喫茶店やファーストフードをはじめ、ネットカフェや漫画喫茶、さらにはマッサージといった、まさに時間つぶしに最適な場所がすばやく探せるというもの。他にも「ピンチ!」「デート」など、いざという時にすぐに役立つ施設が探し出せるようになっているあたりも面白い。


アクセス方法 iメニュー ⇒ メニュー/検索 ⇒ 交通/地図/旅行 ⇒ 地図/ナビゲーション ⇒ ゼンリン家地図+ナビ ⇒ プラスナビコース
情報料:367円/月額(税込・通信料別途)


ゼンリンデータコム
http://www.zenrin-datacom.net/

 インクリメントP  『MapFan ナビークル』

 
画面右側に、分岐点ごとの進行方向を表示する「ラリービュー」。直近の分岐点に近づくとオレンジ色に切り替えて案内する。   交差点拡大図は行なわないものの、大きめの方面案内看板を表示するのもポイント。自車マークが隠れないのがいい。
 
 
リアルタイムの交通情報は通信で取得する。カーナビと同じように、渋滞・混雑状況が一目でわかるようになっている。   地図の縮尺はカーソル操作で行なう。市街地図モードでは街区ごとにきっちり色分けすることで見やすさを追求している。
 
   
目的地検索のメニューはカーナビとほぼ同じ。目的地を決めて「ここへ行く」を選択すると、自動的にルート探索を行なう。    
  『MapFan ナビークル』はインクリメントPが『AirNavi』用に2002年より運用している通信カーナビ向けサーバーを利用して実現した携帯ナビアプリ。その最大のウリとなっているのは、ほとんどカーナビと同じ感覚で扱える使いやすさだ。目的地設定は、メニューを押して「探す」を選び、表示された検索メニューから探したい方法を選択して目的地を決定。「ここに行く」を押せば自動的に目的地までのルートが探索される。基本的にすべての操作がメニューからスタートでき、カーナビに慣れた人ならすぐに使いこなせるのが魅力だ。
  また、リアルタイムの交通情報としてVICSを採用し、渋滞情報を考慮した経路探索にも対応。ただ、AirNaviでは基本の地図データを本体内に備えていたけれど、このアプリでは地図データを含むすべてを通信によって取得している。ルート案内中は方面案内看板や車線ガイドを表示し、高速道路に入ると自動的に広域表示に切り替わるオートスケールチェンジ機能も備えている。
  さらに、携帯電話上でのわかりやすさを追求した誘導画面として、画面の右側に進行方向の一覧を示す「ラリービュー」を搭載。分岐するポイントを矢印によって案内しており、画面の小さい携帯電話でも進行方向が一目で把握できる機能として評価できる。分岐点でカーナビのような交差点拡大図が表示されないのは残念だが、地図の色彩にも見やすさを感じさせる工夫が施され、それが地図としての使いやすさを感じさせる。


アクセス方法 メニュー/検索 ⇒ 交通/地図/旅行 ⇒ 地図・ナビゲーション ⇒ iMapFan地図 ⇒ MapFanナビークル
情報料:367円/月額(税込・通信料別途)


インクリメントP
http://www.incrementp.co.jp/

 ●まとめ

 『ゼンリン家地図+ナビ』と『MapFan ナビークル』、両者とも地図データをダウンロードしながら使う、完全なサーバークライアント型のナビだ。必要に応じて地図データをダウンロードするので、いかにその所要時間を短縮するか?がポイントとなる。地図のダウンロードは通信環境にも左右されるが、総じてスムーズだったのは『ゼンリン家地図+ナビ』の方。ルートを外れて再探索する際も、『MapFan ナビークル』は画面が白くなってしまい、その間はナビとしてまったく使えなくなる。『ゼンリン家地図+ナビ』は地図を表示したままで、再探索ができるのだ。
  一方で、目的地の検索では『MapFan ナビークル』の方が極めてナビ的で、ナビ操作に慣れた人にとってはこちらの方が使いやすい。『ゼンリン家地図+ナビ』は電車など公共機関を組み合わせた時に強みを発揮するタイプだ。地図の表示では『ゼンリン家地図+ナビ』がクリアに見せる傾向があり、『MapFan ナビークル』は色をふんだんに使って見やすさを追求している。ルート探索に要する時間は両者とも大差ないレベルと考えていいだろう。
  忘れてならないのは、クルマで使う際はドライバーではなく必ず同乗者に操作してもらうこと。画面も小さいので走行中に見ることは不可能に近いし、無理に見ようとするのはかなり危険な行為だ。便利な機能だが、この辺はしっかりと肝に銘じて利用しよう。
  また、この機能を使った時はバッテリーの消費もかなり激しくなり、両者共にフル充電でも大体1時間〜1時間半程度しか使えなかった。ACアダプターを使って充電しながらの使用はバッテリーそのものへの負担も大きいだけに、ロングドライブには不向き。ナビ機能が必要な場所に絞って使うのが、賢い使い方と言えそうだ。

■Report/Hajime Aida,Kanako Aida ■Photo/Mitsuru Tamai,Hajime Aida

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