カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
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2007 CES特派レポート
一番人気だったPND
CESってこんなイベント 最新1DIN・2DINナビ

自動車用のWindows OSのおかげで、PNDが大増殖。

今、カーナビ市場でもっとも注目されているもの、それはPND(Personal Navigation Device)だろう。なにせ、一昨年の北米市場では販売台数が約80万台だったのが、昨年は約300万台、2007年には欧州やアジアまでを含めると1000万台にも達するという。当然ながら今回のCESでも数多くのPNDが出展されていた。
  PNDの多くはOSに「Windows CE for Automotive」を使っている。このOSを採用するメリットはひとつ一つの機能が階層式に構成されているので、階層を加えたり削除するだけで仕様の異なるナビができることにある。たとえば、MP3や動画再生機能をグレードに応じて加えたり削ったりできる。カーナビ機能でも同様だ。つまり、ベースとなるものを作れば、複数の仕様ができてしまうのだ。PND市場の急拡大は、このOSがあったからこそと言っても過言ではない。
  そのPND、CES会場を歩けばPNDに当たるというくらい多かった。中でも目立ったのは北米トップのシェアを誇る「GARMIN」だ。ハンドヘルド型GPSレシーバーの老舗メーカーで、日本でもかなり知られた存在。クルマ用だけでなくバイク用PNDをはじめ、OEMしている製品までをズラリと並べて展示していた。


大手家電メーカー、日本メーカーもPND市場に参入。

 PNDの生みの親的な存在の「tomtom」は北米でこそ2位に甘んじているが、地元である欧州では今もなおトップを独走中。CESでは控えめな展示ながら、売れ筋モデルである「tomtom ONE」を中心に、二輪用PNDも展示。また、北米で3位の「MAGELLAN」はHertzレンタカーにも採用されているPNDの老舗。レンタカーで採用されてきた実績を軸に、高い信頼性を全面に打ち出しての展示となっていた。
  まだまだある。元々はインスタント写真で有名だった「Polaroid」、PCでは世界一のシェアを持つ「Hewlett-Packard」、韓国の有力家電メーカー「LG」などの世界の名だたる大手家電メーカーをはじめ、中小のカーアクセサリーメーカーに至るまで、PNDはあちこちでその姿を見ることができた。もちろん、日本メーカーもこの動きには敏感に反応し、アルパインやパイオニア、ソニー、三洋などもPND市場に参入済み。その競争はますます熾烈になりつつあると言っていいだろう。


渋滞回避機能やBluetoothに対応した高機能モデルも登場。

 ただ、機能は基本的に大差ないというのが正直なところ。最新モデルのトレンドは、インターフェイスを一新して使い勝手を追求したり、容量アップで施設データの収録数を大幅に増やすなど、カーナビとしての基本性能をアップしたこと。また、テキストによる交通情報の表示を行なうRDS-TMC(Radio Data System-Traffic Message Channel)を採用する機種が増え、このデータを利用した渋滞回避ルート探索に対応するモデルも登場し始めた。その他、2008年よりアメリカ・カリフォルニア州で運転中の携帯電話の使用規制がスタートすることに伴い、Bluetoothを使った携帯電話のハンズフリー機能を搭載するモデルも数多く登場していた。
  PNDに使われるメディアはフラッシュメモリーかHDDがほとんど。ただ、フラッシュメモリーの低価格化が進んだことで、HDDモデルは姿を消しつつあり、大半は512MB〜2GB程度のフラッシュメモリーあるいはSDメモリーカードを採用する。地図自体は日本のような立体的な表示は一切なく、3D表示が可能とはいっても2D表示の地図が3D化されるだけ。しかし、アルファベットによる入力であるため、住所や施設名を入力するにもとてもスピーディに行なえる。日本で普及しているカーナビに比べれば機能面では大きく見劣りするが、ストリート名が整備されている北米では、これで必要十分な機能と言っていいだろう。
PNDを展示するブースはとにかく数多かったが、どこも人が途絶えることがない。PNDへの人気の高まりぶりがうかがえる。
 
PND業界最大手の「TomTom」が送り出す「TomTom ONE」。タッチパネル機能付3.5型モニターを備え、Bluetooth機能をはじめ、2時間利用可能なバッテリーも内蔵する。&399.95。
 
北米PND市場トップの「GARMIN」が販売するバイク用PND「zumo 450」。グローブをしたままでも操作できるタッチパネル機能を備え、画面サイズは3.5型。4月発売。$857.13。
 
端正なポルシェ・デザインで注目されたのが「Navigon」の「PNA P'9611」。現段階では欧州でのみ販売されているが、機会を見て北米への投入も考えているという。価格は760.04EUR。
 
この「NVM-4070」、見かけは日本の「miniGORILLA」に似ているが、中身は「Windows CE for Automotive」を使ったまったくの別物。MPEG4動画やMP3再生などにも対応。夏頃までに発売予定。
 
「XYZ」シリーズで採用していた“ジェスチャーコマンド”を採用したソニーのPND「NV-U71T」。ボディの大幅な薄型化を進め、新たにBluetooth機能も搭載。でも欧州のみでの販売となるそうだ。
 


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