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カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
最新カーナビ徹底ガイド!カーナビLabo
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> インターナショナルCES2008レポート
価格競争が激しいPND市場に、高機能モデルが続々登場。
クラリオンの車載マルチメディア端末「MiND」。モニターは5.2型WVGAで、4GBのフラッシュメモリを搭載。OSにはLinuxを採用している。
パイオニアが発表した「ハイブリッドナビ」AVIC-F500BT。まだモックアップの状態で実際に動作状況が確認できなかったのが残念だった。
「MSNダイレクト」に対応したアルパインのPND-K3msn。交通情報や天気予報だけでなく、ガソリンの価格情報もあるのはタイムリーなコンテンツと言える。
ガーミンが開発した自転車用「サイクル・コンピュータ」は、専用サイトに接続することで、道路地図、航空写真、立体地図、断面図といった様々な画面で走行ルートが確認できる。
世界最大の家電見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2008」に行って来ました。今年のCESはどこもかしこもコンパクトナビ(PND)が勢揃い! そんな印象を受けるほど、どのブースにも多種多様なPNDが並んでいた。実は数年前まで、アメリカではカーナビはほとんど売れていなかった。それがコンパクトナビ(PND)が登場すると状況は一転!
今や年間1000万台に迫る勢いだ。ここまで売れた理由は間違いなく、手頃な価格である。店頭での中心価格は$300前後となり、昨年暮れのクリスマス商戦には$99という超破格の値付けをしたモデルが登場。今ではクルマを買った子供へのプレゼントとしても使われ、PNDはギフト商品としても人気を呼んでいるという。
こうした状況は消費者にとって嬉しい限りだけど、心配されるのは、価格競争が高じてメーカーがある一定の利益を確保できなくなると、より良い商品の開発もままならず、やがては消費者の不利益にもつながってくるということ。
そんな状況から何とか脱しようと、各メーカーはCESにおいて、『次世代PND』とも言える高機能モデルを相次いで発表。価格重視のアメリカ市場で、高機能PNDがどこまで受け入れられるかに注目が集まった。
ネット接続やAVN機能を搭載。PNDは車内の情報端末になる。
まず注目されたのがクラリオン。無線LANを使った次世代の車載マルチメディア端末「MiND」を開発。ナビゲーション機能を備えているのはもちろん、インターネット・ブラウザ機能を備えてGoogleMapやGoogleEarth、YouTube、MySpaceなど、人気ウェブサイトへの常時アクセスを可能にする。
展示されていた試作機は無線接続できるWi-Fiを利用していたが、想定されている通信手段は、米国内でも普及が予測される次世代通信WiMAX(モバイル端末がADSL並みの速度と料金でデータ通信できる技術)だ。WiMAX接続なら、利用エリアが限定されず、高速走行時でも車内からインターネットへの常時接続が可能になる。単にナビ機能を備えるのではなく、車内における情報端末としての役割を持たせようと言うわけだ。
こうした動きはパイオニアにも見られた。通称「ハイブリッドナビ」と呼ばれ、単純にナビ機能だけを持つのではなく、純正オーディオにアドオンできるようにして、『iPod』やビデオなどをコントロールできる簡易AVN機能を搭載しているのが特徴だ。音声認識機能も搭載し、iPodの曲をアーティスト名やジャンル名を発音することで呼び出すことが可能。
肝心のナビ機能は内蔵メモリーこそ2GBと月並みだが、ガソリンスタンドやレストランなどの地点情報は約1200万箇所を収録。そのほか、グーグルで検索した情報をUSB経由でダウンロードすることもできるという。
交通情報を受信してルート探索。ナビ機能も向上。
この両機種、PNDへの人気が高まりつつある日本での発売が期待されるところだが、残念ながらその予定はないという。理由は、日本では大画面+ワンセグ機能でしばらくは行けそうだという読みがあるのと、アメリカと違って次世代通信に対する準備が遅れているという背景もある。また、モバイルでのネット接続もアメリカほど浸透していない日本では、消費者の求める方向性が少し違っていると言うこともあるのだろう。
Bluetooth機能についても同じことが言える。日本ではなかなか普及しないが、アメリカではほとんどの携帯電話が標準装備している。これに合わせて、カーオーディオやPNDでもハンズフリー機能を搭載するのが一般的なのだ。
また、交通情報をPNDのカーナビ機能に活かす情報チャンネルへの対応も少しずつ進み始めている。日本ではVICSによる交通情報を無料で受信できるが、アメリカではこのようなサービスはすべて有料。衛星放送やFM放送などを使っているが、もっとも普及しているのがFM多重放送による交通情報サービスRDS-TMC(Radio Data System-Traffic Message Channel)方式。
ただ、この方式だと文字情報の表示しかできない。そこでマイクロソフトは別のFM多重放送を使い、「MSNダイレクト」のサービスを開始。有料(月額$9.95で最初の1ヵ月間は無料。スタート当初は年額$59)ではあるが、交通情報をルート探索に利用するだけでなく、天気予報やガソリン価格情報なども提供される。ほかにも衛星ラジオを使って情報を配信するサービスなどがあり、全体として利用者数は少しずつ増え始めているところだという。
■TEXT&PHOTO:会田 肇
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