カーAV評論家・会田肇氏が最新のカーナビをムービーで徹底解説。
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コンパクトナビの新しい風。モバイルPCが本格カーナビになる。
「WILLCOM D4」は使い方に応じて形を変える3wayスタイル。カーナビとして利用する時は、このようにキーボードを収納した上で横置きにして使う。画面はフラッシュによるカーナビのサンプル画像。
 
次世代モバイル「WILLCOM D4」向けのカーナビアプリ、今秋登場。

 
  6月発売のWILLCOM D4。OSはWindows Vista、5型ワイドTFT(WSVGA対応)、40GB・HDDを内蔵。WILLCOMのPHS回線が利用でき、付属ヘッドセットのほかBluetoothハンドセット(別売:写真右)を利用すれば、画面を見ながら高品質な音声通話が楽しめる。
   
 
  別売予定のIOデータ製GPSレシーバー「UMGPS」。WILLCOM D4の背面側にはめ込むようにして取り付ける。他に携帯電話用ナビとして知られる「NAVITIME」のアプリでも利用可能だという。価格は1万479円。
   
   インクリメントP(以下:IPC)は、パイオニアやクラリオンなどにカーナビ用地図データを供給している縁の下の力持ち的な会社。最近では、携帯電話用の地図データを供給したり、PNDに必要なナビエンジンを開発するなど、その活動領域を拡大している。そのIPCが今度は自社が運営する地図ブランド「MapFan」を使い、モバイル端末に対応した本格的カーナビの開発に着手すると発表した。その第1弾が、ウィルコムが6月に発売する次世代モバイルコミュニケーションマシン『WILLCOM D4』向けのサービスだ。
 WILLCOM D4向けのカーナビアプリは、タッチパネルで目的地検索や高機能ルート探索ができ、目的地までの道のりを詳細地図や方面案内看板、音声により案内するという本格的なもの。また、WILLCOM D4の通信機能を使って、渋滞情報や交通規制といったリアルタイム情報提供も検討しているという。
 となると気になるのは回線スピード。WILLCOM D4に搭載される通信端末はPHSベースのW-SIMを使う。つまり、通信速度は最大512kbpsを確保できるわけだが、近い将来は次世代通信網「WiMAX」にも対応する予定だという。WiMAXというのは、1基のアンテナで半径約50km程度をカバーでき、最大で70Mbpsもの高速通信が可能となる次世代モバイル用無線通信のこと。IPCによれば、「現在のPHSでも通信速度は十分間に合う」としているが、このWiMAXでの利用も視野に入れていることは間違いない。
 開発途上につき実際の操作感をテストすることはできなかったが、発表会場ではWILLCOM D4の画面でカーナビ画面のデモ映像が披露された。GPSレシーバーはWILLCOM D4に内蔵されておらず、別売品をUSB端子に挿すことになる。また、ダッシュボードに設置する際は、別途開発される専用ブラケットを使用する。ただ、ダッシュボードの上に置いたままクルマを離れることは、耐熱や防犯上の問題もあり、好ましくないだろう。
 このナビアプリはWILLCOM D4に対応した公式サービスとして、今秋にも提供開始される予定。PND市場が急拡大する中、高速通信化が進むモバイルPCを使った本格的カーナビにも、今後は注目が集まりそうだ。

■TEXT&PHOTO:会田 肇

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